てんかんに苦しむ男性とテグレトールの袋の写真

テグレトールの作用機序はまだハッキリとしていません。脳の活動を抑える働きがあり、てんかんや三叉神経痛などの病気に使われています。また気分安定薬としての効果もあり病気の治療以外にも効果を発揮しています。

テグレトールの飲み忘れは注意

てんかん発作を抑制する薬として多くの患者に利用されているテグレトール。脳内の興奮作用を抑える効果が高いので、躁うつ病の治療にも広く用いられています。このテグレトールの効果を最大限に活用するためには、血液中に含まれる薬の濃度を一定水準に保ち続けることが重要になります。そのためテグレトールは時間を決めて必ず忘れることなく服用することが必要です。そうすることで薬の効き目が弱くなることを防ぎ、常に安定した状態を保つことができます。ただいくら気を付けていても、何らかの事情で飲み忘れてしまう可能性は否定できません。仕事や家事などで忙しいときは、どうしても飲み忘れてしまうこともあるでしょう。もしテグレトールを飲み忘れてしまった場合は、決められた時間まで服用を待つことはせずに、気が付いた時点ですぐに服用しなければいけません。飲み忘れたからといって、一度に2回分の薬を服用するのは厳禁です。必ず用量は守るようにしましょう。次の薬を飲む時間が近いときは、少し時間をずらしてから服用するようにします。テグレトールの薬効は12時間ほど続くとされていますので、飲み忘れに気が付いて薬を服用してから12時間後を目安として次の薬を飲むようにするといいでしょう。ただしあらかじめ薬を飲む時間を医師から指定されている場合、その服用時間には何らかの意味があることも考えられます。ですから薬を飲み忘れてしまった場合は、できるだけ早くかかりつけの医師に相談することが大切です。なおテグレトールの服用を始めた場合、途中で服用を中止することにはリスクが伴います。したがって自己判断で服用を中止したり、用法や用量を変更するのは絶対にやめましょう。

てんかんで運動が困難ならテグレトール

てんかんのせいで運動するのが困難である場合、てんかんの治療薬としてテグレトールがあります。てんかんは脳の一部、あるいは全体が異常興奮を起こす事によって意識喪失や手足のけいれんなど、様々な症状が起きるのですが、テグレトールに含まれているカルバマゼピンという成分は脳の異常興奮を抑える働きがあります。脳の興奮というのはどのようにして起きるのかというと、脳の神経細胞内にナトリウムイオンなどのプラスの電荷をもつイオンがイオンチャネルを通って侵入する事で細胞内がプラスの電荷となった際に興奮状態となります。カルバマゼピンはナトリウムイオンが侵入するためのナトリウムイオンチャネルを阻害する作用によってナトリウムイオンが細胞内に入るのを阻止し、それによって脳の異常興奮を抑える効果があるのです。ただし、テグレトールはてんかんならばどんなケースであっても有効という訳では無く、部分発作や全般発作の中の強直間代発作に対しては有効であったとしても、全般発作の中にはテグレトールでは対処する事が出来ないケースもあります。また、テグレトールは様子を見ながら服用する事が大切であり、薬の血中濃度の急激な変化によって重い副作用の原因となったりするので病院で医師の指示のもとで使用する事が大切です。テグレトールは個人輸入で手に入れる事も出来ますが、他の薬との相互作用を起こす可能性があったりグレープフルーツと一緒に服用するのは禁止されているなどといった注意点も多く、安易に使用するのは危険であるのです。たとえテグレトールを普段から使用している場合であったとしても、必ず病院へ行って医者に診てもらった上で薬を処方してもらうようにすべきです。

テグレトールで起きる欠伸発作について

抗てんかん薬はてんかんの種類によって使い分けることが重要です。適切に使用しないと逆に悪化してしまうことがあるので注意が必要です。発作は、意識消失とけいれんを伴う強直間代発作(全般痙攣発作、大発作)、意識消失が主で小児に多い欠神発作、意識障害や異常行動がみられる部分発作に分けられます。テグレトールの成分はカパマイゼンです。脳神経の興奮を抑え気分の高ぶりをおさえ落ち着かせます。とくに部分発作に効果が高いとされています。てんかんの他にも躁病、躁うつ病の躁状態や統合失調症の興奮状態、三叉神経痛 などの精神疾患による不安や緊張、興奮をしずめるために処方されます。 部分発作には、感覚異常や自律神経失調、無反応などがあります。眠気、注意力・集中力の低下が起こることがあるので、テグレトールを服用中には自動車の運転や危険を伴う機械の操作を控えることが重要です。抗てんかん薬の投与により発作が悪化、または誘発される場合があります。テグレトールが無効とされている小発作(欠神発作、脱力発作、ミオクロニー発作)の場合にはテグレトールを服用する際には状態をよく観察し、体調の変化や発作が悪化あるいは誘発された場合にはテグレトールを徐々に減量して中止する必要があります。薬を飲み続けていた場合に投与量を急激に減少、服用を中止してしまうと重積状態があらわれることがあるので、服用をやめる場合には徐々に減量するなど医師に相談することが大切です。欠神発作の評価法としてペンテトラゾールという薬物によるけいれん誘発があります。カルバマゼピンはこのペンテトラゾールによるけいれん誘発を抑制するとされていますが、ヒトでの欠神発作には無効であるため、欠神発作には用いられません。